日本の不動産ブローカー
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米国でいう不動産ブローカー資格は医者、弁護士についで三大資格の一つです。認知度もあり、スティタスが高い資格です。 しかし・・日本でいう「不動産ブローカー」は、宅建業者(免許のある会社)に所属せず、無免許で仕事をしている個人事業者の事をいいます。主な仕事内容は、建売用地やマンション用地等の高額な物件を「物元業者と客付業者の間」で持ちまわります。報酬は「企画料・設計料(?)・コンサルティング料」等の名目で受領します。※建築設計の資格や不動産コンサルティングマスターの資格は保有してません。
知り合いの会社で名刺を作ってもらい、完全歩合制で仕事をしている場合は、「宅建業者の歩合社員」となります。そうなると色分けしにくい状態になりますが、服装や態度で見分ける事は可能です。
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不動産ブローカーの種類 |
自営業タイプ
自宅または小さい事務所を借りて会社の体裁は整えているタイプのブローカー。普通は宅建業の免許は無い。本人も宅建主任者の資格は無い。
一級・2級建築士事務所の兼業タイプ
建築士として土地情報を目にする事が多い。その情報を流用するタイプ。手数料は「企画・設計料」の名目なのが特徴。本業が上手くいかず、ブローカー仕事に走るパターンが多い。
フルコミッション社員タイプ
知り合い・仲間の会社で名刺を作ってもらい、出来高制・完全歩合制で働いている。以前、不動産屋の社長だった人が、会社を倒産して、敗者復活する為のステップでフルコミッションになる場合もあります。
企業舎弟タイプ
企業舎弟とは、暴力団と関係が深い企業または企業の従業員です。資金獲得(シノギ)のために不動産取引に関わることもあります。また、不動産業と金融業(無免許)と兼業するパターンもあります。要注意です。
事件屋タイプ
競売や任売の仕事がない暇な時に不動産ブローカーとして仕事をする人は多いです。
いずれのタイプも働くと言う言葉より「動く」と言う言葉を使います。
例 「今、動いてるから」とか、「元に動いてもらってるから」と言う使い方です。
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不動産ブローカーのお仕事 |
ブローカーの扱う物件は「ビル用地・マンション用地・建売用地」等の高額物件です。売主や買主が法人である事がほとんどです。ブローカーは、物件の専任業者と買主側の客付業者の間で縁を取り持つ形となります。
専任業者は売主から手数料をもらい、客付け業者は買主から手数料をもらいます。そうするとブローカーは1円も儲かりません。 そこで買主側に「物件価格を値引きさせるから別途報酬をくれませんか?」とか、売主側に「物件を100万高く買わせるのでバックして欲しい」等の交渉をするのです。法律で定められた報酬額を超えてしまいますので、脱法的な行為となり、取引関係者の全てに迷惑を及ぼすリスクがあります。
(普通のパターン)
売主 → 専任業者 → 客付業者 → 買主
(専任業者がブローカーに情報を出してしまった場合)
売主 → 専任業者 → ブローカー → 客付業者 → 買主
売主 → 専任業者 → ブローカーA → ブローカーB → 客付業者 → 買主
※上記のブローカーの立場(位置)を「あんこ」と呼ぶ。
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おまけ |
無免許業者と付き合う事を目的とせず、排除するための知識としてお役に立てて下さい。 |
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