外国人向け不賃貸仲介とは
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外国人向けの賃貸仲介とは・・外国の方に賃貸物件を紹介する仕事です。「アパート・マンション・店舗・事務所・駐車場・倉庫・貸家」等、何でも紹介する幅広い仕事。それにより仲介手数料を得る事が職務です。 |
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外国人向け賃貸仲介の解説 |
外国人向けの賃貸仲介は大きく分けて3つです。都会のエリート外国人向け・留学生向け・出稼ぎ系の外国人向けです。エリート系外国人は、都心の人気エリアに集中します。ほとんどのエリアは関係ありませんので、留学生系・出稼ぎ系の解説をさせていただきます。
海外留学生は、学校やバイト先の近くなど、主に繁華街周辺の不動産業者が対応しています。一人でも留学生を仲介すると紹介等でドンドン留学生の仲間がやってきます。(出稼ぎ系も同じ)。普通の不動産業者は扱いません。言葉の問題もありますし生活習慣の違いからくるトラブルも多いのです。外国人向け専門の賃貸業者は、それぞれノウハウがあります。学ぶべき事は多いです。 |
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外国人向け賃貸仲介の仕事 |
外国の方は、独自の情報ルートで外国人向けの賃貸を扱う会社をよく知っています。友達の紹介も多く、宣伝活動等はしなくても顧客はたくさん来ます。基本的に日本語、英語のみで対応可。外国の方も日本で生活されている方は、ある程度は日本語が話せますので、多少難しい単語を英訳する程度で対応できます。
まったく母国語しか話せない外国の方が店に飛び込んでくる事は無いと思います。保証人や派遣会社等の日本人(通訳できる方)が同席する場合がほとんどです。でも英会話はできれば頼もしいですね。出稼ぎ系は専門の人材派遣会社が雇用しているため会社が保証人になるケースが多く、個人的な取引は少ないと思います。派遣会社は日本での生活習慣等もアドバイス・教育を徹底していますが、やはりトラブルは多いです。
契約の必要書類も違いますし条件も違います。。外国人登録証やパスポート等はコピーさせていただきますし、敷金を多く預かる事もあります。契約内容は理解できるかどうかは本人の語学力次第。賃料だけは理解しています。
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外国人向け賃貸に求められるもの |
英会話 ※会社が求めているレベルは会社に聞いて下さい。 |
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アドバイス |
出稼ぎ系・留学生系ともに、日本の生活習慣に馴染めるかどうかでクレームの量が違います。入居時に説明しなければいけないものとして・・・
★夜、静かにする事 ★ゴミの出し方 ★風呂の沸かし方 ★公共料金の支払い方法・・・日本の方には説明不要ですが、外国の方は理解していないことが多いので徹底しないと苦労します。燃えるゴミの日にタンスやベットを捨てたりしますので、キチンと説明しましょう。
「賃貸の営業や管理は苦労が多い」と言いますが、外国人向けの賃貸業者は苦労のレベルが違います。エリート外国人向けは除きますが、出稼ぎ系の「聞いた事もない国」から来た人達を相手にトラブル解決するのは本当にタイヘンです。多少のボランティア精神は必要です。年に何回かは警察の方が入居者について調査にきたりします。また、不法就労等で賃借人や同居人が逮捕されて家賃の集金に苦労するケースも・・・。家賃の滞納や夜逃げ等も珍しくはありません。日本人の生真面目さに慣れているため人を信用する癖があると思いますが、経験しながらグローバルスタンダートの取引を学んで下さい。
エリート外国人向け賃貸は語学力も求められますし、それなりの知識・マナーが要求されます。年収は売買営業よりも高いと思います。家賃50万〜200万で手数料も同額ですからね。
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おまけ |
色々な外国の方と話ができて楽しい事もたくさんあります。刺激的な仕事をお探しなら売買では「競売」ですが、賃貸なら「外国人向け賃貸」です。せっかく学校で英語の勉強したのなら外国人向けの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
出稼ぎ系外国人向け・・は主に工場が多いエリア等で、外国人の雇用が多く、その近くで部屋を探すパターンが主ですので、どこでもある訳ではありません。私が仲介した外国の方は多い順に・・ブラジル・ナイジェリア・コロンビア・フィリピン・中国・韓国・・・等です。外国の方と接していると、その国の習慣や倫理観・その他の色々な違いに驚愕します。日本人が正しいと考える事は世界共通ではありません。日本に住むのですから日本のルールは厳守してもらう方針で対応しなければなりませんが、ある程度は相手の習慣・文化も理解して物件を紹介しましょう。
賃貸物件も空きが多くなり外国の方を受け入れるオーナー様も多くなりました。しかし、外国人の比率が多くなると、生活習慣の違いから日本人の入居者が退去し、いつのまにかに「全室が外国人入居のアパート」になるケースも。
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