女性にアドバイス
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男女雇用均等法 第5条(募集及び採用)
事業主は労働者の募集及び採用について、女性に対して男性と均等な機会を与えなければならない。
上記の法律が災いして、「営業マン募集!」→「営業(男女)募集!」となり、企業によっては不動産営業職に女性雇用を望まないため、「一応、問題なく募集して選考で落とす」方法を確立しました。また、企業イメージのために数人だけ女性の営業職を雇用して、『当社は法律を遵守して、女性の不動産営業も雇用してますよ〜!!』とアピールする会社もあります。不動産業界は、男ばかりが多い業界なので、営業マンは皆、職場に女性が増える事を望んでいます。
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新築マンションのお仕事(女性編) |
新築マンションの営業に関する雇用体系は多種多様です。 正社員・契約社員・派遣社員・パートタイマー等・・・。その中でも、モデルルーム勤務の契約社員は女性が多いです。受付・ご案内係が主な仕事です。モデルルームにて来訪者の接客を担当します。難しい話になれば、近くにいる男性社員に引き継ぎます。男性社員は、詳しい話をしながら「買う客か、そうでない客か」を見極めようと努力します。
契約社員は「雇用契約の条件」にて報酬が決まります。時給が多いと思いますが、固定給(月給)の場合もあります。夜遅くまで勤務するので残業代が稼げます。 社員は営業手当と引き換えに「サービス残業」の毎日です。新卒の正社員(総合職)でも、女性は20代で退職する人がほとんどです。(結婚・その他)
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不動産売買仲介のお仕事(女性編) |
不動産仲介営業で女性の活躍する例もありますが・・・、その割合(男女比率)は、【男性10対女性1】くらいではないでしょうか?まだまだ少ないです。大手系仲介会社では、1次面接は通過しますが、2次〜最終で落とされているケースがほとんどです。実際、「大手系で女性の営業職(売買仲介)の人」は少ないです。(アメリカでは不動産仲介の80%が女性)
理由は色々・・不動産売買の仲介営業職はスパルタ的な厳しさなので、叱られたり、怒鳴られたりは日常茶飯事です。いちいち泣かれたり、悩んで心の病気になられたり、ご両親まで出てきて訴えられたりしては会社が持ちません。(ほとんどの会社が経験済み。顧問弁護士泣かせ。訴訟も多い。)
→ 最終面接では落とすのです。 理由はともあれ、女性が売買仲介を希望するなら、大手系(子会社を含む)と信託系は避けたほうが効率的です。テレビCM等でおなじみの女性営業が張り切っているイメージのフランチャイズ系がお勧め。資格を武器にしてみてはいかがでしょうか?宅地建物取引主任者資格はもちろんの事ですが、建築関係や、金融関係の資格も役立ちますし、就職に有利です。
不動産売買の営業職になることは、大きなチャンスでもあります。女性の細かさで満足度の高い契約が成立するでしょう。高額の歩合給を得る事ができます。
歩合に男も女も関係ありません。できるなら「女性営業をたくさん雇用している会社」を選びましょう。女性の比率が多いという事は、会社が女性を軽視していないという事です。営業の事以外の悩みは少ないほうがよいですね。
私が見てきた「不動産営業職の女性」のトラブル (ご注意下さい)
●深夜まで仕事して、ご両親から本社へ苦情●過酷なノルマや深夜勤務で「精神的な病気」になり長期療養。会社側の配慮で楽な部署へ人事異動。●会社の飲み会の翌日は「社内セクハラ委員会」への相談急増。
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賃貸仲介のお仕事(女性編) |
賃貸仲介は女性が多いですね。町の不動産屋でも男性は売買、女性は賃貸か事務が多いです。賃貸専門で、そこそこ大きい会社では、若い男性、若い女性が多く活躍しています。賃貸は契約数が売買より多く、トラブルも多い仕事です。会社がしっかりしていれば良いのですが、そうでない会社が多く、社員の入社・退社の回転率は高いので転職の覚悟は常にして下さい。
賃貸営業を担当する女性を数多く見てきましたが、トラブル解決や質の悪い顧客との交渉を重ねるうちに、物凄い営業力がつきます。そして「気の強い・怖い女性」に、自然に、短期間になる事ができます。
○得られるもの・・・責任感、悪い人や嘘つきを見分ける能力、度胸、用心深さ、水曜日、一人で生きていく能力
○失うもの・・・清純な心、お淑やかさ、おとなしい性格、素直な気持ち、人を信じやすい性格、日曜日、婚期
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おまけ |
当たり前ですが、人はできるだけ良いところを見せ、悪いところや恥ずかしい事は隠して生きています。不動産営業の仕事では、人(顧客)の年収や勤め先、役職、現在の住居、家賃、家族構成、借金の有無など、色々な事を知ってしまいます。つまり「悪いところ」や「恥ずかしい事」を見るのです。
顧客も幸せな人ばかりではありません。借金や離婚で家を売る人、病気や手術費用のために自宅を売る人や、リストラで家賃を滞納する人等とも直接対話して報酬を得る仕事です。顧客の悩みや切実な状況等を聞くうちに、営業担当も、強くなる人もいれば人間不信になる人等、色々です。私はこの仕事を女性に勧める事はありません。しかし、望んでこの仕事を選ぶ人を尊敬します。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物に為る事が無い様気を付けねばならない。深淵を覗き込む時、その深淵も此方を見詰めて居るのだ。
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