不動産業界
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外から見た不動産業界は、どのようなイメージでしょうか? バブルの時代は「華やか・派手・お金持ち」なイメージでしたし、また、昔は「怖い・悪徳・強引」な印象をうけた方も多いでしょう。どの業界にも色々な人がいますし、お金を基準にすれば「超お金持ち」から「ホームレス寸前」の者までいます。多くの人が「魅力」を感じ、夢を見て「不動産業界」に飛び込んできます。しかし「厳しい現実」に逃げ出す者も少なくありません。
これから不動産業界を目指す方を悪戯に脅すつもりはありません。ただ「勘違い」して飛び込むとリスクがあり、その後の人生にも影響がありますので、「正しい覚悟」をして頂きたく、このページを作ってみました。
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不動産業界の「魅力的収入と厳しさ」 |
不動産業界のセールスは「高額歩合」が支払われます。建売住宅なら1棟50万円・・・・とか、仲介では収入の15%等、月にして100万円の給料は珍しくありません。腕のいい営業は高収入で、「高級車・高級腕時計」を買い、外から見て「お金持ち」な感じの人も多いです。
毎月稼げるわけではありません。売り上げのない月は固定給(最低保証の月給)20万円程度ですので、長く続くと生活ができません。独身なら、なんとかなっても、家族を養う人は惨めです。この業界に長くいる人は、「月給100万円」と「厳しい月」と両方を経験していると思います。しかし、途中で諦めず、頑張っている人だけが生き残っているのです。
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不動産業界の「雇用の魅力と厳しさ」 |
不動産業界の楽なところは「入社がたやすい」事です。人の出入りが激しいため、一年中、募集しています。入るのは楽ですが、出口も近くにあります。 売れない人は3ヶ月程度でさよならです。
35歳までなら、そこそこ有名な会社でも入社できます。その後、だんだんと厳しくなり、転職しにくくなりますので、そこに「不動産業界のリスク」を感じます。成績不振で退職・・職業安定所に通い、失業保険で食いつなぐ・・全然珍しくありません。
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不動産業界の「仕事の魅力と厳しさ」 |
不動産業界の営業職は、もちろん不動産を売る事(貸す事)です。色々な人との出会いも魅力的ですし、顧客とも深く関わりますので、色々な人生ドラマを見る事ができます。不幸な人の財産処分を手伝う事もありますし、新婚さんの新居探しもします。刺激的であり、経理や総務より面白いと思います。
ノルマが達成できない時、かなり厳しい立場になります。ルートセールスなら、取引先との数字合わせ(テクニック)で、数字を調整(来月分の売り上げを今月にまわす等・・)が可能かも知れませんが、不動産の顧客は「一生に一度」の取引客がほとんどです。今月に初めて会った顧客と契約。来月は来月に出会う人と契約・・ですので、予定が立ちません。たまに経理や総務が羨ましく思います。ノルマがないから・・。
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不動産業界の営業職は「人生設計」が大事 |
目先(今月・来月等)は高収入が可能だが、将来は不安・・不動産業界の営業職の共通の不安です。歩合給もらってるという事は、「終身雇用」でないと言う事。お金は大切にしないといけません。歩合(売り上げ報償金)は、キチンと預金し、将来に備える必要があります。1000万位貯めて、賃貸用にマン
ション1戸買うとか、自分なりに老後まで考えないと、将来後悔する事になります。
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おまけ |
今は稼げるが、安定はない。退職金はない。老後は不安。・・・1行でカンタンにいえば、これで終わり。 いわゆる「博打」な人生になります。不動産の仕事は奥が深く、ヤリガイもあります。しかし「収入と雇用」のリスクがあり、精神的に辛い時間も多いのです。
私は大きな契約が決まった時の嬉しさや、高収入を得た時の満足感も魅力だと思いますが、苦しい時や惨めな時の気持ちも、経験として財産だと思います。この仕事を好きになれるか・・・一番大切な事です。好きになれたら、「安定」がなくとも「幸せ」ではあります。私ですか?・・・もちろんこの不動産業界が「好き」で「幸せ」で、「不安定」です。(笑) |
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